生まれ出づる悩み

図書館へ向かう途中、公園脇のゴミ置場に有島武郎の「生まれ出づる悩み」があった。

青空文庫にも蔵書される、古い本だ。今になって棄てられた経緯を妄想する。

先の雨で湿り気を帯びた橙は、より一層深みを増してる。秋はわたしを感傷的にさせる。
 
有島武郎 生まれいずる悩み
 
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さて、先日遂にAdobe Creative Cloudの体験版を導入した。遂に、と言うのは極私的に今更感が否めないからである。
 
1日休むと3日遅れるとはよく言ったものだ。わたしは時代の流れに乗ろうともせず、うつつから眼を逸らし、毎日早々と電気を消して布団に埋もれてきた。その結果が電気代¥1,018である。因みに前月は20日間で¥600以下だった。
 
移り気なわたしは、現実を超えて、あれもしたいこれもしたいと理想や妄想を捏ねくりまわす。先月末は「11月からは!」なんて思い立ったことを思い出す。
 
今、椎名林檎「月に負け犬」を口ずさみながら、布団の中でこのブログを書いている。こんなわたしに分け隔てなく、暖かく接してくれる布団が酷く憎い。
 
おわり。